南禅寺

南禅寺のことについて

地下鉄・蹴上駅から徒歩5分ほどのところにある南禅寺は、室町時代は五山の上位に列せられる
大寺院です。
紅葉の季節にはたくさんの人がここを目指して来るので、駅を降りてからずっと人の流れについ
ていくとすぐに門をくぐって境内に入ります。
早朝から開放しているので朝早くに訪れると人も少なく、爽やかな空気の中にピンと静まりかえっ
た美に出会います。

方丈の狩野探幽作の襖絵「水呑の虎」が有名です。
石川五右衛門が「絶景かな」と見得をきる場面で有名な三門は、市内に点在する紅葉が一望できる
絶景ポイントです。
三門には、有料ですが登れるようになっているので、旅の思い出に登って石川五右衛門の気分を味
わってみるのもいいかもしれません。

広大な境内は紅葉一色となり、まるで赤い絨毯を敷き詰めたようで境内の静かな空気が華やいで見
えます。
「紅葉の永観堂」の名のとおり、あたり一面燃えるように真っ赤になります。
境内には水道橋があり、19世紀の赤レンガのローマ風の味のある姿が風景に馴染み、不思議に美
しい風景を作り出しています。

南禅院の池には紅葉が映り幻想的な雰囲気です。
南禅寺の南に位置する天授庵には、広い敷地に枯山水庭園と池泉回遊式庭園がありライトアップ時
の、書院と本堂から眺める紅葉は格別です。
闇夜に浮かびあがる紅葉もまた神秘的で見どころのひとつといえます。